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摂食障害

摂食障害 関わり方・共依存

自分

今まで自分は母親と共依存の関係だなんて、思ってもいませんでしたが、病院やカウンセリングを受け、母親との関係を見直していくと、共依存だったと気付きました。共依存は、アルコール依存症のイメージがあったのですが、実際そうではありませんでした。

今回は前回から引き続き「関わり方」「共依存」について解説していこうと思います!

共依存とは

共依存とは、特定の相手との関係に依存しすぎる状態のことをいいます。

片方が相手に対して「この人には私がいないとダメなんだ」と思い込み、過度にお世話をする心理状態をいいます。
共依存の文字をそのまま解釈すると「共に依存し合っている関係」という意味に受け取ってしまいがちですが少し違います。

もともとは、アルコール依存症の夫を支える妻の状態から名付けられました。
妻自身もアルコール依存症の夫に悩んでいるにもかかわらず、夫が迷惑をかけた相手に謝りに行ったり、他人に対してアルコール依存症であることをうまく隠したりと世話を焼いてしまいます。
妻は良かれと思ってやっていることですが、夫にとっては飲み続ける環境が整っている状態のため、アルコール依存症を克服することができません。
妻は献身的な行為で夫をコントロールしてしまっているのです。結果的に不本意な事態を招き、夫婦そろって悪循環に陥ります。

摂食障害の場合

母親(共依存症者)は、我が子(依存症者)のためを思って、常日頃から必死です。

自分を犠牲にしてまで過度に世話をしたり、行動をコントロールすることに力を注ぎます。

母親は自分のことはさておき、他人の世話をすることに夢中になりすぎ、その人が負うべき責任までも、自分が負ってしまいます。

その結果、その人をますます無責任にしてしまうのです。

↓↓↓ 摂食障害の娘に悩んでいる母親に置き換えると ↓↓↓

私の場合の例です。

食事制限・強迫的な行動に疲れ果て、病院に入院したいと騒ぐ私。(依存症者)
なんとかして、そうしようと、病院の先生にお願いしたり、他の病院を調べる母。(共依存症者)
入院したが、入院生活一週間経たずして、退院したいと騒ぐ私。
なんとかして、退院させようと病院にお願いをする母。

過食嘔吐になった私は、毎日18時になると買い出しに出かけた。
時間キッチリの行動のため、その時間は絶対。
姉が帰宅したり、夕飯の準備があったり、一番忙しい時間帯。
母は、駅まで私を車で送迎。
過食のための食料を買うお金を持たせ、私は買い物。
万引きでよく捕まっていた時期だった為、お金はお財布丸々持たせてくれた。
その間ずっと母親は車で待機。
帰宅して、過食嘔吐。
私の食い散らかした残飯。ゴミ。吐いた後のトイレ掃除。。。
母は毎日泣きながら行っていました。

「摂食障害だから」を全てに利用するご本人と
「摂食障害だから」と、全てに「いいよ」と言ってしまうご家族。

つまり、共依存とは「依存者の世話をすることに依存する」、いわば人間関係に依存する依存者なのです。

その人間関係とは、迷惑をかける人(依存者)と、迷惑をかけられそれを支える人(共依存者)という人間関係です。

様々な関係性での共依存

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共依存の関係は母親との関係だけでなく、様々な関係性で起こりえます。

恋愛関係での共依存

恋愛における共依存では、一方が相手の世話を焼き、一方はその世話に甘えている状態が見られます。
相手の世話を焼くこと、相手に尽くすことは一見いいことのように思えます。
しかし、度が過ぎると相手の自立を妨げ、自分がいないとダメだという意識を植え付けることになります。
尽くしている側は相手がダメになっていく様子を見て自分の存在価値を認識し、ますます相手をダメにしていくという負のループを生み出します。
しかし、どれだけ尽くしても心が満たされないのが共依存の特徴です。

私の知っている摂食障害の人で、旦那様が出勤しようとすると「私と仕事、どっちが大切なの?」「仕事に行ったら死ぬ!」と毎日のように言い、困らせていました。
本人もですが、旦那様も彼女の様子を見て、休んでしまったことが何度かあるそうでした。

援助関係での共依存

医療職や介護職など、人の世話をする職業にも共依存が現れることがあります。
本来援助職は援助される側の自立をうながす仕事のはずです。
しかし、援助することが自分自身の存在意義になってしまい、自立を阻害する行動をとってしまうことがあります。
頼られるとつい手を貸してしまう等その人のためにやっていることが、援助される側の行動をコントロールしてしまいます。
結果的に回復が遅れてしまったり、できるはずのことができなくなったりという状況を招いてしまうケースがあります。

力になりたい、助けてあげたいという気持ちが強い人が多いから、共依存になりやすいと言えます。
精神科だけでなく、介護職などにも多いそうです。

 

摂食障害の人の「愛されたい」という思いと「自己肯定感の低さ」から
家族や彼氏にいかに愛されるか=自分の存在価値

に、なってしまうのです。

自分は共依存なのか?

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上記にいろいろ書きましたが、実際自分は共依存なの?娘の世話をすること、特に今病気で大変なんだから、私が守らなきゃいけないじゃない!って思いますよね。そこが、難しいところです。

簡単にチェック項目をあげてみますね!!

犠牲になっていないか

何度も言っている「自分を犠牲にする」ですが、親なら子の犠牲になって当たり前と思いますよね。

ただ、その犠牲の度合いだと思うのです。

「ノー」と言えることも、言わずに自分が折れたり、我慢していませんか?

断れるものは断る勇気を持ちましょう。

乗り出しすぎ、首を突っ込みすぎていないか

相手の気持ちを察して、先へ先へと頭を働かせて行動していませんか?

まだ起きてないこと、起こるかわからないことは、一旦置いておきましょう。

そしてその考えていることは、自分の事ですか?本人の事ですか?

本人の事であれば、本人に任せてみては?

自分の価値を低く見積もる

摂食障害本人もですが、母親も「自分のせいで娘が病気になってしまった」「私がこうだから、よくならないんだ」とご自分を否定していませんか?

そんなことありません。

そして摂食障害になったのは、親のせいではありません。

コントロールしようとする

前回もありましたが、「なるようになる!」コントロールしようとしないことです。

相手が落ち込んでいると自分も落ち込む

相手=自分 境界線がない状態に陥っていないでしょうか?

どんなに愛する我が子でも、愛する妻でも、友達でも、違う1人の人間です。

たとえ家族で血がつながっていても、1人1人持っている才能も能力も、得意不得意、なにもかも全て違うのです。

相手の問題は自分の問題

本人の問題にのめり込み、相手からの精神的・身体的・性的侵入を許してしまっていませんか?

のめり込んで、他のことが見えなくなっていませんか?

一歩引いて、立ち止まってみましょう。

大切なものが周りにたくさん落ちいていますよ。

相手から離れないことが愛情だと思っている

常にそばにいることが愛情ではありません。

少し見守ること、あれもこれも手を出してあげることが、必ずしも相手のためになるわけではありません。

摂食障害の人はいつも以上に弱く、支えてあげたくなります。

支えてあげること=すべてやってあげること

ではありません。

見守るのも「愛」です。

責任感が強い(頼らない)

責任感が強いことは悪いことではありません。

しかし、たまにそれが自分を苦しめている場合があります。

「こうあるべきだ」という社会通念、「こうなるはずだ」というファンタジーにとらわれやすいからです。

なので失敗したとき、人一倍落ち込んでしまいます。

一人で抱え込んで、負担がますます大きくなってしまいます。

周囲に頼ることを意識してみましょう。

共依存を克服するには

自分の時間をもつ(自分をみてあげる)

今、娘様、大切な方のことで目まぐるしい日々を送っているかと思います。

四六時中相手のことを考えていると思います。

たまには自分の時間を少しでもつくってみてはいかがでしょう。

天気がいい日に少し散歩するだけでも、空を見上げてみて深呼吸。
自分の好きなことをしたり、外食してみたり。

少しの時間で大丈夫です。他のことを考える瞬間を増やしてみてください。

境界線を意識する

相手と自分の問題がごちゃまぜになっていませんか?

際限なく自分の責任の範囲を広げていませんか?

自分を失くしている状態から自分を取り戻すためには、相手と自分との境界線をつくることです。

「責任の境界」「時間の境界」「お金の境界」

これらを意識することによって、自分を取り戻し、自分の意識をしっかり持ちながら関わり、サポートできるようになると思います。

また「境界線」については、詳しく書いていきたいと思います。

 

そして克服のためカウンセリングも是非ご活用ください!!

摂食障害カウンセリング

何十年も戦ってきた摂食障害を、こうしてブログを通して伝えて、共に理解し、共感し、回復へ進めたらと思っています。

なかなか話せない、わかってくれる人がいない。当事者の方、ご家族様、周りの方々は本当に辛いと思います。

少しでも私の経験がお役に立てればと思っております。

話をして聞いてもらうだけでも、だいぶ違いますし、ご自身の気持ちも整理されます。

カウンセリング興味ある方がいらっしゃいましたら、コメント(メッセージ)いただければと思います。

質問や、この時どうだったか等、疑問質問でも構いません。またこういうことを書いてほしいなどありましたらコメントいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

疲れた時は、マッサージもオススメ☝

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